今年もまた鳥の巣が…」「フン害がひどい」「どうにかしたいけど、何から始めたらいいの?」
暖かくなると、お家のあちこちで鳥の巣を見かけることが増えますよね。かわいい小鳥たちの姿に癒される一方で、フンによる汚れや騒音、時には健康被害の心配など、鳥の巣問題は頭の痛いものです。
「なんとかしたいけれど、業者に頼むと費用がかかるし…」と諦めていませんか?ご安心ください!この記事を読めば、鳥の巣ができる原因から対策方法、そしてなんと100均で手軽にできる具体的な対策まで、すべてがわかります。専門的な知識がなくても実践できる、簡単で効果的な方法ばかりなので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

ポイント
・鳥が家に巣を作る理由と、狙われやすい場所
・家に巣を作りやすい鳥の種類とその特徴
・鳥の巣対策の基本的な予防策と、すでに巣ができてしまった場合の対処法
・100均で手に入るグッズを使った、手軽で効果的な鳥の巣対策
なぜ鳥はあなたの家に巣を作るのか?鳥の習性と巣作りのメカニズム
鳥があなたの家に巣を作るのは、そこに彼らにとっての「理想の住まい」があるからです。鳥たちは本能的に、以下の条件を満たす場所を求めて巣作りをします。
天敵から身を守れる場所
猫やカラスなどの天敵から、卵やヒナを守れる隠れた場所を選びます。高所や、狭い隙間、人目につきにくい場所が好まれがちです。
雨風をしのげる場所
風雨や直射日光から巣を守れる、屋根や壁に守られた場所を選びます。軒下や雨樋の中などがまさにこれに当たります。
子育てに適した場所
安定していて揺れにくい場所、人目につきにくい場所は、安心して子育てができると鳥が判断するポイントです。
巣作りの材料は、小枝や枯れ草、泥、時にはビニールや針金など、その辺に落ちている身近なものが利用されます。彼らは驚くほどの短時間で、立派な巣を作り上げてしまうんですよ。巣作りが活発になるのは、主に春先から夏にかけて。この時期は特に注意が必要です。
要注意!家に巣を作りやすい鳥の種類と、その行動パターン

あなたの家に巣を作ろうとしているのは、もしかしたらこんな鳥たちかもしれません。彼らの習性を知っておくと、対策のヒントが見えてきます。
スズメ

最も身近な鳥の一つ、スズメ。彼らは非常に人慣れしており、軒下や戸袋、エアコンの室外機の裏など、わずかな隙間でも器用に巣を作ります。集団で行動することが多く、一度巣を作られると、他のスズメも寄ってくる可能性があります。比較的シンプルな巣を短期間で作り上げ、繁殖力も高いため、気づかないうちに数が増えていることも。
ハト

公園や駅などでよく見かけるハトは、ベランダ、屋根の上、ソーラーパネルの下など、比較的広々とした場所を好みます。一度住み着くとフン害が深刻化しやすく、健康被害の心配も出てきます。小枝などを雑に積み重ねた、簡素な巣を作ることが多いです。
ツバメ

春の訪れを告げるツバメは、古民家や商店の軒先、玄関など、人の出入りがある場所を好みます。これは、天敵から守ってもらえるという安心感があるためと言われています。泥と唾液を混ぜて作られる椀型の巣は非常に頑丈で、一度作られると撤去が大変。古い巣を毎年再利用する習性があるため、一度撤去しても翌年また同じ場所に帰ってくることがあります。
ムクドリ

電線や街路樹に集団でねぐらを作ることで知られるムクドリですが、戸袋や換気口などに巣を作ることもあります。彼らは大群で行動するため、騒音やフン害が大きな問題となることがあります。枝や枯れ草などを利用した、比較的大きな巣を作ります。
その他の鳥

地域や環境によっては、カラスやヒヨドリなども家の周りに巣を作る可能性があります。特にカラスは非常に賢く、針金ハンガーなどを使って頑丈な巣を作ることで知られています。
鳥の巣ができやすい場所を徹底解説!あなたの家も狙われているかも
鳥たちが「ここなら安全!」と目をつけやすい場所は、いくつか共通点があります。あなたの家も、こんな場所がありませんか?

- 軒下、雨樋: 雨風をしのぎやすく、安定しているため、多くの鳥が狙う場所です。特に雨樋のカーブした部分は、巣作りに最適です。
- エアコンの室外機裏・ドレンホース: 室外機は暖かく、裏側は隠れるのにちょうど良い空間。ドレンホースの穴も、スズメなどの小さな鳥が入り込むのにぴったりです。
- 戸袋・シャッターボックス: 狭く、人目につきにくい上に、雨風も防げるため、スズメなどが好んで利用します。
- ベランダ・バルコニー: 広々としており、洗濯物や植木などで目隠しがしやすい場所は、ハトやムクドリにとって安心できるスペースです。
- 屋根裏・換気口: もし侵入経路があれば、屋根裏は静かで安全な場所。換気口の隙間も、小さな鳥にとっては絶好の隠れ家です。
- ソーラーパネルの下: パネルと屋根の間にできる隙間は、雨風をしのげ、視界からも隠れることができるため、ハトなどがよく巣を作ります。
- 物置、車庫: 人の出入りが少ない物置や車庫の内部も、鳥にとっては安全な場所と認識されがちです。
- アンテナ、電線: 高い場所で周囲を見渡せるアンテナや電線は、休憩場所や見張り場所として利用され、そのまま巣作りに繋がることも。
- 植木、庭木: 葉に隠れて安全な場所として、庭の木も巣作りの対象となります。
これらの場所を定期的にチェックし、鳥が寄ってきていないか確認する習慣をつけましょう。
今すぐできる!鳥の巣対策の基本と予防策

鳥の巣対策で最も重要なのは、「巣を作らせないこと」です。すでに巣ができてしまってからの撤去は、鳥獣保護法により制限される場合があります。そうなる前に、以下の基本対策と予防策を実践しましょう。
巣を作られる前にできること
巣を作られる前に、鳥が寄り付きにくい環境を整えることが肝心です。
物理的な対策
鳥が物理的に侵入できないようにする、最も確実な方法です。

- 隙間をなくす: エアコンの室外機裏、戸袋、換気口など、鳥が侵入できる隙間は、金網や防鳥ネット、パンチングメタルなどでしっかりと封鎖しましょう。隙間が小さい場合は、補修シートなども活用できます。
- 傾斜をつける: 手すりや室外機の上など、鳥が止まる場所に鳩よけスパイクのようなものを設置し、傾斜をつけることで、鳥が降り立ちにくくなります。
- 滑りやすい素材にする: 鳥が止まる場所を、テグスやCD-ROMを吊るすなどして不安定にしたり、滑りやすい素材にしたりすることも効果的です。
環境整備
お家の周りをきれいに保つことも、鳥の巣対策につながります。
- こまめな清掃: 鳥のフンや巣材になりそうな枯れ草、小枝などが落ちていたら、こまめに清掃しましょう。これらが残っていると、鳥に「ここに巣を作れそう」と思わせてしまいます。
- 不要なものを置かない: ベランダや庭に、古新聞、ビニール袋、使わない植木鉢など、巣材になりそうなものを放置しないようにしましょう。
- 植木の剪定: 庭木の枝が伸び放題になっていると、鳥が隠れやすく、巣作りの場所になりやすいです。適度に剪定して見通しを良くしましょう。
鳥が嫌がるもの・嫌がる場所を作る
鳥は、光るものや大きな音、不快な匂いを嫌がる傾向があります。これらを活用して、鳥が寄り付きにくい環境を作りましょう。
- 光るもの: 太陽の光を反射するCD-ROMやアルミホイル、反射テープなどを吊るしたり、貼り付けたりすると、鳥は警戒して近づきにくくなります。
- 音: 風鈴や鈴の音、市販の鳥の嫌がる音を出す装置なども効果がある場合があります。ただし、近隣住民への配慮を忘れずに。
- 揺れるもの: 風で揺れるガーランドやカイトなども、鳥にとっては予測不能な動きで警戒心を抱かせます。
- 匂い: 市販の忌避剤や、木酢液、ハッカ油など、鳥が嫌がる匂いを発生させるものも試す価値はあります。効果の持続性や、対象の鳥への影響を考慮して使用しましょう。
鳥の巣を発見した場合の注意点
もし、すでに鳥の巣ができてしまっていたら、注意が必要です。
卵やヒナがいる巣は、鳥獣保護管理法により、許可なく撤去することができません。これは、日本の法律で野鳥が保護されているためです。もし卵やヒナがいる巣を発見した場合は、決して手を出さず、お住まいの自治体の窓口や、鳥獣対策の専門業者に相談しましょう。
巣が空であることが確認できれば、自分で撤去することが可能です。撤去後は、同じ場所に巣を作られないよう、上記で紹介した予防策を徹底してください。
朗報!100均で揃う!鳥の巣対策に使える優秀グッズと活用術

「よし、対策しよう!」と思っても、専用グッズは意外と高価なもの。でも大丈夫、実は身近な100均グッズでも、十分効果的な鳥の巣対策ができるんです!ここでは、おすすめの100均グッズと、その活用術をご紹介します。
1. 防鳥ネット・網戸補修シート
用途
隙間の封鎖、ベランダへの侵入防止、室外機裏の囲いなど。
活用術
エアコンの室外機裏や戸袋の隙間: ネットやシートを隙間のサイズに合わせてカットし、ガムテープや結束バンドでしっかりと貼り付けて封鎖します。
ベランダの手すり: ベランダの柵に沿ってネットを張り巡らせることで、ハトなどの侵入を防ぎます。結束バンドで固定すれば、簡単に設置できます。
2. 結束バンド・ワイヤーネット
用途
ネットの固定、簡易フェンスの作成、鳥が止まる場所の妨害。
活用術
エアコンの室外機ガード: ワイヤーネットを組み合わせて、エアコンの室外機を囲むように設置することで、鳥が入り込むスペースをなくせます。結束バンドで固定すれば、簡単に組み立てられます。
簡易的な鳩よけスパイク: 結束バンドを数本まとめ、ピンと立てるように固定すると、鳥が止まりにくくなります。特にハトがよく止まる手すりや窓枠に効果的です。
3. CD-ROM、アルミホイル、反射テープ
用途
光で鳥を威嚇する。
活用術
吊るす: 不要になったCD-ROMに穴を開けて紐を通し、何枚かまとめて軒下やベランダに吊るします。風で揺れるたびに光が反射し、鳥を寄せ付けません。アルミホイルを細く切って吊るすのも効果的です。
貼り付ける: 反射テープを窓枠や手すり、室外機などに貼り付けます。光が当たるたびにキラキラと光り、鳥に警戒心を与えます。
4. S字フック、突っ張り棒
用途
ネットや光るものを吊るす、簡易的なバリケード。
活用術
ベランダの対策: 突っ張り棒をベランダの上下に設置し、そこに防鳥ネットを張ることで、簡易的な目隠し兼鳥よけになります。
CD-ROMの吊り下げ: S字フックを使って、軒下やベランダにCD-ROMなどを吊るす場所を作ります。
5. 園芸用支柱、結束バンド
用途
防鳥ネットやシートを支える。
活用術
植木鉢への対策: 庭の植木鉢に鳥が巣を作ろうとする場合、園芸用支柱を数本立てて、その上から防鳥ネットをかぶせて固定します。
簡易柵: 鳥が侵入しやすい場所に、支柱と結束バンドで簡易的な柵を作ることもできます。
6. プラスチック製結束バンド(スパイラルチューブなど)
用途
鳩よけスパイクの代わり。
活用術
長い結束バンドを数本束ねて、手すりや室外機の上などに垂直に立てて固定します。鳥が止まろうとしても足場が悪く、着地しにくくなります。
7. 鳥よけグッズ(ダミーカラス、ヘビのおもちゃなど)

用途
鳥を威嚇する。
活用術
リアルな見た目のダミーカラスやヘビのおもちゃを、ベランダや庭、屋根の上など、鳥がよく来る場所に設置します。鳥は天敵がいると認識し、近づきにくくなります。
8. 木酢液、アロマオイル(ハッカ油など)
用途
鳥の嫌がる匂いを発生させる。
活用術
スプレー: 木酢液を水で希釈し、鳥がよく来る場所にスプレーします。独特の匂いで鳥を遠ざける効果が期待できます。
コットンに染み込ませる: ハッカ油などをコットンや布に数滴染み込ませ、鳥が来そうな場所に置いておきます。ただし、匂いは時間とともに薄れるので、定期的に交換が必要です。
注意点とアドバイス:鳥にも人にも優しい対策を心がけよう

鳥の巣対策を行う上で、いくつか注意しておきたい点があります。
鳥獣保護管理法の遵守
何度も繰り返しますが、卵やヒナがいる巣を勝手に撤去することは法律で禁止されています。これは野鳥を守るための大切なルールです。もし見つけてしまったら、必ずお住まいの自治体や専門業者に相談してください。
専門業者への相談
高所での作業や、鳥の数が多すぎて手に負えない場合、また、すでに深刻なフン害や騒音に悩まされている場合は、迷わず専門業者に相談しましょう。プロの知識と技術で、安全かつ確実に問題を解決してくれます。
継続的な対策
一度対策をしても、鳥は学習能力が高く、隙あらばまた巣を作ろうとします。定期的に家の周りをチェックし、対策が緩んでいないか確認しましょう。
鳥への配慮
私たちが目指すのは、鳥を傷つけることではなく、あくまで「あなたの家に巣を作らせない」ことです。鳥にも人にも優しい対策を心がけ、共存できる方法を探していきましょう。
まとめ
鳥の巣問題は、放っておくとフン害や騒音、時には健康被害にもつながる可能性があります。しかし、正しい知識と手軽な100均グッズを活用すれば、自分で効果的な対策を講じることが可能です。
この記事でご紹介した鳥の習性や巣ができやすい場所、そして具体的な対策方法を参考に、ぜひ今日からできることを始めてみましょう。快適で安全な住環境を取り戻し、鳥たちとは適切な距離で共存できることを願っています。
あなたの家が、鳥にとって「魅力的な巣作りスポット」ではなくなりますように!