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カナブンは何を食べる?好物や生態を徹底解説!

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カナブンは何を食べる?好物や生態を徹底解説!


夏の風物詩・カナブンとは?

夏になると、公園や庭、街路樹のまわりでよく見かける緑色に光る昆虫、「カナブン」。夜に電灯の周りを飛び回る姿を見たことがある方も多いのではないでしょうか?
その見た目から「ゴキブリ?」と驚かれることもありますが、実はカナブンは自然界の中でもとても身近で親しみやすい昆虫のひとつです。

この記事では、そんなカナブンの基本的な特徴から、「何を食べるのか?」という素朴な疑問まで、飼育のコツや困る点も含めて徹底的に解説します!

この記事のポイント

  • カナブンの種類や特徴がわかる
  • カナブンの性格や行動パターンがわかる
  • カナブンの好物(食べ物)を詳しく紹介
  • 飼育する際に気をつけるポイントを解説
  • カナブンを見つけやすい場所や時期も紹介

カナブンってどんな昆虫?

● カナブンの基本情報と種類

カナブンは甲虫(こうちゅう)目コガネムシ科に属する昆虫です。学名ではPseudotorynorrhina japonica。日本全国に広く分布し、特に本州、四国、九州ではよく見かけます。

代表的な種類には以下のようなものがあります:

  • アオカナブン:緑~青緑色の光沢ある体が特徴
  • クロカナブン:黒っぽい金属光沢のある体色
  • ヒメカナブン:サイズがやや小さめ

見た目が似ている「コガネムシ」や「ハナムグリ」と混同されやすいですが、カナブンの方がややスマートな体型をしています。


● 見た目の特徴と間違われやすい虫

  • 全体的に金属光沢のある美しい体をしています。
  • 主に体色は緑色系ですが、光の加減で金・青・黒っぽく見えることも。
  • 大きさは約2~3cm程度で、ゴキブリより一回り小さめ。

ただし、夏の夜に飛んでくることや、バタバタとした飛び方が苦手な方には「ちょっと怖い…」と思われがち。
ですが、人に害を与えることはなく、性格もおとなしい昆虫です。


● 性格や行動の特徴

カナブンは日中は比較的おとなしく、朝方や夕方、または夜に活動することが多いです。
夜間には**光に集まる習性(走光性)**があり、街灯や室内の明かりに飛んできてしまうことも。

攻撃性はなく、手に乗せても大人しくしています。飛ぶときはややパワフルですが、人を刺したり噛んだりはしません


カナブンは何を食べるの?

● 野生のカナブンが好む食べもの

カナブンは基本的に甘いものが大好きです。特に以下のようなものを好んで食べます。

  • 樹液(じゅえき)
     → クヌギやコナラの木の幹に染み出る甘い液を舐めにやってきます。
  • 熟した果物
     → 地面に落ちたバナナ、桃、りんご、柿などがあれば集まってきます。
  • 花の蜜
     → 種類によっては花の中に潜り込んで蜜を吸うことも。

樹液を出す木の近くでは、スズメバチや他の昆虫と樹液争奪戦を繰り広げることもあります。


● 飼育する際に与えると良い食べ物

家庭でカナブンを飼う場合には、以下のような食べ物が適しています。

  • 昆虫ゼリー(おすすめ!)
     → ペットショップやホームセンターで購入可能。栄養バランスが良く、腐りにくい。
  • バナナやりんごのスライス
     → 熟した果物が特に好まれます。小さく切って与えるのがポイント。
  • メロン、スイカ(少量)
     → 水分が多すぎるので与えすぎ注意ですが、好んで舐めます。

※果物は傷みやすいので、毎日交換することが大切です。


● 避けたほうがいい食べ物・注意点

  • 辛いもの、塩分の強いもの:体に悪影響を与えます
  • お菓子やジュースなど人工甘味料を含むもの:自然界には存在しない成分のため避けましょう
  • 腐った果物:コバエやカビの原因になりやすく不衛生です

安全に飼育するためには、清潔さとバランスの良い食事が大切です。


カナブンが好む場所と生息環境

● 自然界での生息地

カナブンは以下のような場所でよく見つかります。

  • 雑木林や森の中
  • 樹液が出る広葉樹(クヌギ、コナラ)
  • 落ち葉や腐葉土の多い地面

こうした場所にはカナブンの幼虫も多く生息しています。


● 都市部でも見かける理由

都市部の街路樹や庭木にも、実はカナブンは生息しています。
とくにクヌギやコナラなどの樹液を好む木がある場所では、樹液の匂いを嗅ぎつけて集まってくるのです。

夜になると、光に集まって自動販売機や街灯、マンションの廊下に現れることもあります。


● 見つけやすい時期と時間帯

  • 活動時期:6月~9月(地域によって異なる)
  • 時間帯:早朝または夕方以降、夜間

夏場の朝、公園や森の木の周囲を見てみると、カナブンが木の幹にとまって樹液をなめている姿が見られます。


カナブンを飼うときに気をつけたいこと

● 飼育環境のポイント

カナブンを飼うには、以下のものを用意しましょう。

  • 昆虫飼育ケース(通気性の良いもの)
  • 腐葉土や昆虫マット(床材として)
  • 昆虫ゼリーまたは果物
  • 木の枝や樹皮(隠れ家になる)

湿度はやや高め(50~70%)を保つと快適です。


● 寿命や繁殖について

カナブンの成虫は、1〜3ヶ月程度とあまり長くは生きません。
ただし、土の中で1年かけて幼虫から蛹(さなぎ)へと成長し、夏に羽化するというライフサイクルを持っています。

繁殖を望む場合は、オス・メスを一緒に飼育し、産卵できるよう腐葉土を厚めに敷く必要があります。


● 困ることとその対策

  • 果物の腐敗による悪臭 → 毎日交換することで防げます
  • コバエの発生 → 昆虫ゼリーを使うとリスク軽減
  • 脱走の危険 → しっかり閉まるケースを使用

また、夜間にバタバタと飛び回ることがあるので、寝室での飼育はおすすめしません。


まとめ

カナブンは、美しい光沢と大人しい性格で、観察にも飼育にもぴったりな昆虫です。
特に甘い樹液や果物が大好きで、自然界では森の中や街の木にもよく見られます。
飼育も比較的簡単で、昆虫ゼリーなどを使えば手軽に楽しめます。

ぜひこの夏、カナブンとふれあいながら、自然の奥深さを体験してみてはいかがでしょうか?
お子さんの自由研究夏の思い出作りにもおすすめですよ!