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侵入経路は?カメムシを部屋から追い出す方法...増える季節、効果的な対策まとめ

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侵入経路は?カメムシを部屋から追い出す方法...増える季節、効果的な対策まとめ

カメムシは独特の臭いと見た目から、部屋に現れると厄介な存在です。特に秋口から冬にかけて増えるため、知らない間に室内へ侵入してしまうことも少なくありません。この記事では、カメムシが増える季節や部屋に入ってくる理由、侵入経路を解説しつつ、具体的に「どうやって部屋から追い出すか」や「今後入れないための対策」まで、わかりやすく紹介します。

ポイント

  • いつ?:秋、冬を越すため暖かい家を探しにくる。
  • どこから?:窓や網戸の小さなスキマ、エアコンの管から入ってくる。
  • 見つけたら?:潰さず、コップなどでそっと捕獲して外へ。掃除機は絶対NG!
  • どう防ぐ?:スキマをテープで塞ぎ、カメムシが嫌うハッカ油などを網戸にスプレーする。
  • 多すぎたら?:無理せず、プロの駆除業者に相談する。

1. カメムシとは?その特徴と習性

まず、相手を知ることが対策の第一歩です。カメムシの基本的な特徴と習性を理解しておきましょう。

独特の臭いの正体

カメムシが放つ強烈な臭いは、身を守るための分泌液です。危険を察知したときに、胸部にある臭腺から「トランス-2-ヘキセナール」などの成分を主とする液体を噴射します。この臭いは敵を撃退するだけでなく、仲間に危険を知らせる警告の役割も果たしています。そのため、下手に刺激すると臭いを出してしまうので注意が必要です。

カメムシが好む環境とは?

カメムシは日当たりが良く、暖かい場所を好みます。特に、家庭菜園やガーデニングで育てている植物の葉や茎、果実の汁を吸って生活しているため、緑豊かな環境に多く生息します。家の周りに草木が多い場合は、カメムシにとって絶好の住処となっている可能性があります。

2. カメムシが増える季節と活動時期

カメムシを見かける時期には、はっきりとした傾向があります。

秋に急増する理由

カメムシは春から夏にかけて繁殖・活動し、秋になると越冬の準備を始めます。冬の寒さをしのぐため、暖かく安全な場所を探して一斉に移動を開始するため、この時期に目撃情報が急増するのです。

冬に家へ入り込む習性

寒さが苦手なカメムシは、冬を越すために暖かい場所を求めます。民家は雨風をしのげるうえに暖かいため、カメムシにとって最高の越冬場所です。一度安全な場所を見つけると、集団で集まる習性があるため、一匹見つけたら他にも隠れている可能性があります。

3. なぜカメムシは部屋に入ってくるのか

カメムシがわざわざ人間の住居に入ってくるのには、明確な理由があります。

暖かさを求めて侵入する理由

前述の通り、最大の理由は「越冬」のためです。日中に太陽の光で暖められた外壁や窓際に集まり、そこからわずかな隙間を見つけて室内へ侵入します。特に、日当たりの良い南向きや西向きの壁は要注意です。

光や匂いに引き寄せられるケース

カメムシは、白や明るい色を好む習性があります。そのため、白い外壁や、外に干してある白い洗濯物に引き寄せられて付着し、取り込む際に一緒に家の中に入れてしまうケースが後を絶ちません。

4. カメムシの侵入経路

カメムシは、私たちが思う以上に小さな隙間から侵入してきます。主な経路を確認しておきましょう。

窓や網戸の隙間から入るケース

最も一般的な侵入経路です。

  • 網戸の破れやほつれ
  • 窓サッシと網戸の間にできたわずかな隙間
  • 窓を閉め切っていても、サッシの構造上できてしまう隙間

カメムシは体が平たいため、2mm程度の隙間があれば侵入できると言われています。

換気扇やエアコンのダクトからの侵入

見落としがちですが、以下のような場所も侵入経路となります。

  • キッチンの換気扇
  • エアコンのドレンホース(室外機に繋がる排水ホース)
  • 壁に設置された吸気口や通気口

これらの場所は屋外と直接繋がっているため、カメムシの格好の通り道となってしまいます。

5. カメムシを部屋から追い出す方法

もし部屋でカメムシを見つけてしまっても、慌ててはいけません。臭いを出させずに、冷静に対処する方法をご紹介します。

直接触らずに追い出す工夫(紙コップやティッシュ法)

絶対に潰したり、刺激を与えたりしないことが重要です。

ペットボトルや紙コップを使う方法

空のペットボトルの上部を切り取るか、紙コップを用意します。

カメムシの下にそっと近づけ、壁や天井から落とすように容器に入れます。

厚紙などで素早く蓋をして、そのまま外に逃がします。

ティッシュで追い出す方法

厚めに重ねたティッシュでそっとカメムシを包み込むように捕まえ、刺激しないように外へ逃がします。

掃除機やガムテープの使用は要注意

掃除機

吸い込む際の衝撃でカメムシが臭いを放ち、排気口から悪臭が部屋中に拡散してしまいます。掃除機内部にも臭いがこびりつき、使うたびに臭うようになるため絶対にやめましょう。

粘着テープ

ガムテープなどで貼り付けて捕獲しようとすると、カメムシが暴れて体を潰してしまい、結果的に強い臭いを放ちます。これも避けるべき方法です。

6. カメムシの侵入を防ぐ対策

カメムシを部屋に入れないための予防策が最も効果的です。

網戸の隙間を塞ぐ方法

まずは最大の侵入経路である窓周りをチェックしましょう。

隙間テープの活用

網戸とサッシの間にできる隙間に、市販の「隙間テープ」を貼ることで侵入を物理的に防ぎます。

網戸の点検と補修

網戸に破れや穴がないか確認し、あれば補修シールなどで塞ぎましょう。

忌避剤やハッカ油スプレーの活用

カメムシが嫌がる成分を利用して、家への接近を防ぎます。

市販の忌避剤

カメムシ専用のスプレーや吊り下げタイプの忌避剤を、窓際や玄関、ベランダなど侵入経路になりそうな場所に設置します。

ハッカ油スプレー

カメムシはミントの香りを嫌います。ドラッグストアで手に入るハッカ油とエタノール、精製水で自作のスプレーを作り、網戸などに吹きかけると効果的です。

作り方

スプレーボトルに無水エタノール10ml、ハッカ油20滴程度を入れてよく混ぜ、さらに精製水90mlを加えて混ぜ合わせれば完成です。

7. 部屋で大量発生した場合の対処法

もし家の中で大量のカメムシを見つけてしまった場合は、個人での対処が難しいかもしれません。

専門業者に依頼するべきケース

  • 屋根裏や壁の中など、手の届かない場所で大量に越冬している
  • 毎年、数えきれないほどのカメムシが家の中に現れる
  • 自分で対策をしても一向に数が減らない

このような場合は、害虫駆除の専門業者に相談することをおすすめします。根本的な侵入経路の特定と、適切な駆除・防除対策を行ってくれます。

日常的にできる予防管理

  • 洗濯物を取り込む際は、カメムシが付着していないかよく確認する。
  • 家の外壁や基礎にひび割れがないかチェックし、あればパテなどで塞ぐ。
  • 家の周りの雑草を定期的に刈り取り、カメムシの住処を減らす。

まとめ

カメムシは特定の季節に家へ侵入しやすく、その理由や侵入経路を知ることで効果的に防ぐことができます。部屋に入ってきたときは無理に潰さず、紙コップなどを使って外へ逃がす方法を使いましょう。また、網戸の補強や忌避剤を活用すれば、日常的に侵入を防ぐことも可能です。正しい知識と対策を押さえておけば、カメムシに悩まされる生活から解放されるはずです。