家に潜むクマネズミ、狙われるのはあなたの食べ物?
「キッチンに置いていたパンがかじられていた…」「夜中に天井裏でカサカサ音がする…」
こんな経験、ありませんか?もしかすると、それは“クマネズミ”の仕業かもしれません。彼らは非常に賢く、特定の食べ物を好むことで知られています。この記事では、クマネズミの“好物”を徹底解説し、被害を防ぐためのポイントや対策についてもわかりやすく紹介します。

クマネズミとは?まずはその習性を知ろう
クマネズミは、ネズミの中でも特に人家に住み着きやすい種類です。細くて身軽、主に屋根裏や壁の中、天井裏などに潜み、夜行性で活動します。
同じく家に出るネズミには「ドブネズミ」や「ハツカネズミ」もいますが、クマネズミは以下のような特徴があります:
- 体長は15〜23cm程度で、尾が長く全体的にスリム
- 高いところを好む(配線や柱も軽々と移動)
- 警戒心が非常に強く、罠にもかかりにくい
そんなクマネズミが、家に現れる理由の一つが“エサの存在”です。
クマネズミが好む食べ物とは?

クマネズミは基本的に雑食ですが、特に好む食べ物には傾向があります。
穀類(米・パン・小麦粉)
キッチンの米袋に穴が空いていた…という話はよくあります。穀類はエネルギー源として非常に魅力的なエサです。
ナッツ類(アーモンド・ピーナッツ)
ナッツ類も脂質が豊富で、クマネズミの好物の一つ。保存容器の中まで侵入することもあるので注意。
甘いお菓子(チョコレート・クッキー)
意外に思うかもしれませんが、ネズミはチョコレートが大好物。甘くて高カロリーな食べ物は、彼らにとってはごちそうです。
果物(バナナ・りんご・みかん)
自然界でも果実を好むクマネズミは、家の中でも果物の匂いに敏感に反応します。
揚げ物や油を含んだ食品
揚げ物など、脂の匂いが強いものにもよく集まります。残り物を放置すると一気に狙われます。
なぜそれらを好むのか?クマネズミの味覚と行動心理
クマネズミは、高カロリーな食べ物を好むという性質があります。なぜなら、彼らは活発に活動する分、エネルギー消費も激しく、効率よく栄養を摂取する必要があるためです。
また、嗅覚が非常に優れており、わずかな匂いにも反応します。特に糖質や脂質を含んだ食べ物の匂いには敏感で、ゴミ箱やシンク下の残飯にもすぐに気づいてしまいます。
さらに、クマネズミは学習能力が高いため、一度エサがあった場所を記憶し、繰り返しそこに現れるようになります。
家のどこに注意?クマネズミが狙う場所
クマネズミが好物を探すために家の中で徘徊する際、特に以下の場所が狙われます:
キッチン・台所
食材が集まる場所であり、パンやお菓子などを放置していると絶好のターゲットに。
ゴミ箱や生ごみ置き場
蓋のないゴミ箱は要注意。クマネズミは生ごみの中から脂っこい食べ物の残りを探します。
食品庫や床下収納
乾物や米、ナッツなどが保管されている場所は特に危険。袋を破って中身を食べる被害が出ることもあります。

クマネズミの好物を逆手に取った駆除方法
彼らの“好物”は、駆除や捕獲に活用することもできます。
誘引剤としての利用
市販の罠に、クマネズミが好きなチョコやナッツを置くことで捕獲率を高められます。チーズよりもチョコの方が効果的なケースも。
毒餌の工夫
最近の毒餌は、甘い香りがするタイプも多く、クマネズミを引き寄せやすくなっています。ただし、人やペットの誤食には注意が必要。
クマネズミ被害を防ぐための具体的な対策
最後に、クマネズミの侵入と被害を防ぐために、以下のポイントを徹底しましょう。
食べ物は密封容器に保管
ビニール袋や紙袋では簡単に破られるため、プラスチック製や金属製の密閉容器が効果的。
清掃の徹底
特に就寝前にキッチン周りを清掃し、食べカスや油の飛び散りを残さないようにしましょう。
侵入口の封鎖
壁や床の隙間、配管の周辺など、直径1cmでも侵入できるので、パテや金網などで封じるのが有効です。
忌避剤や超音波機器の活用
クマネズミが嫌がる匂いや音を利用した対策グッズも販売されており、併用することでさらに効果的です。
クマネズミの好物を知れば対策も見えてくる
クマネズミは賢く、行動範囲も広いため、放っておくと被害はどんどん拡大してしまいます。
しかし、彼らが好む食べ物の特徴や習性を知ることで、効率よく対策をとることが可能になります。
「なんでこんな物を狙うの?」ではなく、「これは狙われやすい」と事前に理解することで、安心して暮らせる環境が守れます。
